技術資料
モータ保護機能
ファンの羽根が拘束されると,過電流によりファンの巻線温度が上昇し,性能劣化や装置故障,火災の原因になる可能性があります。
このような事故を未然に防ぐため,当社ファンには「焼損保護機能」が付いています。
電源リード線逆接続保護機能(DCファン)
電源のプラス,マイナスのリード線を逆に接続しても,ファンに影響を与えません。
ただし,センサ付ファンのセンサ線やPWMコントロール付ファンのコントロール線が配線されている場合は,電源のプラス,マイナスのリード線を逆に接続すると,ファンの故障の原因になりますので,ご注意ください。
拘束時焼損保護機能(DCファン,ACDCファン)
電流カット方式
羽根が拘束された時,巻線電流を周期的に遮断し,巻線の温度上昇を抑えます。拘束が解除されたときには自動的に再起動します。
拘束時焼損保護機能(ACファン)
インピーダンスプロテクト(□60 mm,□80 mm,□92 mm,□120 mm)
くま取りコイル型ファンに採用している方式です。羽根が拘束された時,巻線自身の持つインピーダンスにより電流を制限し,巻線の温度上昇を抑えます。ただし,仕様の範囲を越えた電圧を印加した場合には,過電流が流れ,焼損する可能性がありますのでご注意ください。
サーマルプロテクト(□160 mm,ø172 mm)
コンデンサ位相型ファンに採用している方式です。巻線部に温度センサを組み込み,仕様温度を越えた場合に電流を遮断することで,巻線が過度に温度上昇することを防ぎます。
最終更新日:2024年9月